昨今の人口減少、超高齢化の進行など社会経済情勢が大きく変化する中、人口・産業・都市基盤などが集積している広島地域は、今後も中四国地方の中枢としての役割を果たしながら、この地域に住み、働き、憩い、学び、訪れる人々にとって魅力があるとともに、将来にわたって地域を維持していくことができるような取組を進める必要があります。
そのためには、広島らしさを活かしつつ、国内外から多くの人を惹きつけ、多くの起業がなされ、新しい産業や文化が創り出されていく環境が必要であり、更なる都市機能の充実・強化が求められています。さらに、広島県は人口の転出超過が続いているという厳しい実状があることから、これを打開していく取組も必要となっています。
こうした状況の下、新たな都市機能の導入に繋がるとともに、大規模なイベントや会議などの開催により地域経済の発展に寄与するよう、新しいアリーナの実現に向けた機運醸成プロジェクトとして、一般社団法人広島イベント事業振興協会が多くの関係者の後援を得て、本年5月及び8月にシンポジウムを開催しました。この間、広島ドラゴンフライズはBリーグ初優勝を飾るなど、現在、広島地域をあげて、夢の新アリーナ整備への機運醸成が図られてきています。
①広島地域の都市機能として、コンサートといった
エンターテインメントやスポーツ、
会議等が開催できる多機能なアリーナが必要。
②立地は交通アクセスが良好な広島市の都心部がよい。
③市民・県民、地元企業、行政、事業者が一体となった
取組みが必要。
④他都市には真似のできない広島らしさを演出。
などの共通認識がなされたところです。
また、広島地域の経済界が中心となって2021年4月に設立された広島都心会議では、昨年12月に公表した「広島都心会議ミライビジョン2030」において、今後の具体的なプロジェクトの一つとして、「都心での多様な「体験」ができる機会の提供~若者や外国人観光客に選ばれるまち~」を位置づけ、「大規模イベント(1万人規模)や会議が実施できる施設・会場の整備」を掲げられています。
こうした中、2024年10月に、一般社団法人広島イベント事業振興協会などが、西日本旅客鉄道株式会社広島支社跡地の活用における核となる導入機能として、コンサート・スポーツ・会議等が開催可能な多機能アリーナの実現を唱えたところであり、このたび、更なる機運醸成を図り、地域をあげた取組として、新アリーナが実現するよう、署名活動を行うこととしたものです。